税務調査をスムーズにするには

個人事業主として事業をやっている人でも、税務調査を受けることはあります。法人の場合よりも頻度は下がるかもしれませんが、税務調査がくると、事業所得が正しく計算されているかなどのチェックを受けることになります。特に意図的な不正をしていなければ問題ないはずですが、どのような調査を受けるのかを具体的に知っておくことで、スムーズに調査を受けることができるでしょう。
調査内容の代表的なものは、売上のチェック・売上原価のチェック・そして経費のチェックです。売上げに関しては、製商品やサービスを提供しているにもかかわらず売上を計上していないケース、いわゆる売上除外がないかどうかが最大のチェックポイントになります。製品の入出庫や運送伝票等の売上げに比例して発生するコストとの関連から、調査を受けることになるでしょう。売上原価については、入出庫の履歴と仕入や売上伝票との整合性の確認を受けます。場合によっては、現物実査をされることもあり得るようです。さらに、経費に関しては実際に購入した事実があるかどうかについて、保存されている請求書などの証憑の確認が行われます。経費については、事業と関係ないものが混じっていないかどうかも厳しく確認されることになるでしょう。
税務調査を受ける上で大切なことは、日頃からしっかり証憑を保存し、定期的に帳簿記入を行うクセを付けることです。処理を溜めてしまうと、証憑を失くしてしまったり記憶があやふやになることもあります。日頃から管理をしっかりしておけば、調査をおそれる必要はありません。